「南海バス」の高速バスってどう?安全性・快適性・料金……徹底調査!
公開日:2017/07/31
更新日:2021/01/05
高速バスを予約するにあたり、はじめて「南海バス」の名前を知った。
あるいは、「南海バスって、地元の路線バス以外もやっているの?」と驚いた。
そんな方、もしかするといらっしゃるかもしれません。
どんな会社なんだろう?
安全性とか、大丈夫?
座席ってどんなタイプ?
他の乗客ってどういう人が多いんだろう?
そんな疑問は、乗る前に解消しておきたいところですよね。
この記事では、調べて分かったことに加え、南海バスへインタビューをした内容も掲載いたします!
1.南海バスとは
大阪の南部・堺に本社を置く南海バスは、関西の大手私鉄・南海電鉄を含む南海グループの一つ。
南海沿線エリアを中心とした路線バスで、大阪南部ではおなじみの存在です。
関空へのリムジンバスや、他府県への高速バスも運行しています。
この記事では、主に高速バスについてご紹介します。
1-1.設備・料金・キャンセル料
車内設備・アメニティは、いま高速バスのサービスとして知られているもの、そのほぼすべてが揃っているといえるでしょう。
車庫にて車内を見学したのですが、個人的に「いいな!」と思ったのは、
一席ずつについたカーテン。真昼でも閉め切ればこの遮光性!
ふっかふかのブランケット!
(画面下の白い四角はコンセント)
ても清潔なトイレです。(ほのかにいい香りが……)
その特色についてはのちほどのインタビューにて詳しくご紹介します。
続いて特徴をレーダーチャートで表してみました
地域密着度が高いのは、南海グループならでは。
安全強化に満点をつけられるのは、厳格な基準を持ち、10期(5年)連続無事故表彰を受けている点が背景です。
高速バスは、移動手段として格安なことから、20歳前後の利用者が目立ちます。
しかし、南海バスは少し独特。
料金で勝負するのでなく、設備を充実させる、交通手段が少ない遠方の地方と関西を結ぶ、といった傾向にあります。このため、「安ければなんでも!」という若者よりは、内容重視の人が多いとのこと。
これらの特徴について、南海バスの高速バス担当者の方へインタビュー。
詳しく各取り組みの背景やこだわりについてお伺いいたしました。
2.南海バスならではの特徴ある客層
高速バスユーザーの年代といえば、学生の方や若手社会人が多いイメージですが、
南海バスの利用者の特徴としては、ご年配の方や、ビジネスシーンで当社の路線をご利用になる30代以降の方が多いとのことです。
こちらの背景としては、展開している路線的に、「料金関係なく、高速バスでの移動が有力手段」という全年齢層共通の背景があります。
そして、安全面と設備に力を入れていることが理由ではないかと考えています。
料金面で比べると、南海バスより安い他社さんの路線もあります。ただ、料金よりも内容の充実を優先しているため、料金よりも車内設備の充実度をとるというタイプの方が多いのです。
節約最優先でなく、快適性を重視したいとなると、学生さんの比率は確かに下がりそうです。
加えて近年では、訪日外国人のご利用も増加してきているため、成田・銚子線で”成田空港に着いてから関西観光”というパターンや鎌倉線で”関西から鎌倉へ寺社仏閣観光”というパターンも増えてきています。
3.選ばれる理由、車内設備の充実
≪設備≫
夜行バス路線については、全車両でトイレ付3列独立シートにて運行しています。各席に充電設備・Wi-fi・プライベートカーテン・フットレストを装備しました。
また、ブランケット・使い捨てスリッパであったり、フリーWi-Fiサービスも2017年8月以降全車両に導入しています。(※一部路線除く)
高速バスにあると嬉しい設備・サービスとして思いつくものが、全部整っているなという印象です。
その分値段は高くなりますが、快適さに重点をおいて運行しています。
たとえば座席を4列にして、その分料金をお安くする方法もあるとは思います。ただ、南海バスは値段ではあまり勝負していません。色んなものを削って格安にするというよりは、必要なものを取り揃えて快適な旅を提供されているとのことです。
4.乗車前後も快適に。「南海なんば高速バスターミナル」について
「南海なんば高速バスターミナル」は2017年4月にリニューアルオープンされました。
装いを新たにし、バスを待っている間も、心地よく過ごせる空間となっています。
新しくなった設備は、女性トイレのフィッティングルームやパウダールーム、待合スペース、発車案内の電光掲示、喫煙ルームなどです。
また、喫煙ルームもあるため喫煙者にとっては嬉しい設備です。
酒田線では「東京第一ホテル鶴岡 朝食&温泉ご利用優待券」、「さかた海鮮市場のお得なクーポン券」を配布しており、「こういうサービスがあったらな」という声に、応えているのか南海バスです。
5.まとめ
安いだけが高速バスの利点ではないというのが南海バスの考えのようです。
安全運行はもちろん、喜んでいただけるサービスもどんどん増えています。
是非、南海バスの便に乗車してみてください。
※本記事は、2021/01/05に公開されています。最新の情報とは異なる可能性があります。
※バス車両撮影時には、通行・運行の妨げにならないよう十分に配慮して撮影を行っています。