「北関東ライナー」利用前の疑問を、実際に乗車した筆者が解決します!
公開日:2018/05/01
更新日:2021/02/19
宇都宮⇔水戸間を結ぶ「北関東ライナー」。この地域にお住まいの方は、利用したことのある方も多いのではないでしょうか。それでも、いざ久しぶりに利用しよう!と思った時には、「予約できたっけ…?」や「料金どれくらいだったっけ…?」など忘れていることもあるはず。この記事では、そんな疑問を解決するだけでなく、実際に筆者が乗車した体験記や、お得なきっぷ情報など、地元の方々だけでなく観光客のみなさんにも役立つ情報をお伝えします!
1.北関東ライナーとは
1-1.運行区間、ダイヤ
運行区間は、「宇都宮⇔水戸駅」までとなっており、1日6往復運行しています。
ダイヤは、下記の表をご覧ください。
宇都宮⇒水戸駅
水戸駅⇒宇都宮
1-2.料金
料金は、全日一律となっています。
大人運賃 | 小人運賃 | |
---|---|---|
宇都宮⇔水戸 | ¥1,600 | ¥800 |
1-3.主要な乗場案内
宇都宮駅
宇都宮駅の西口を出て徒歩3分ほどの場所に、高速バスの待合所があります。「北関東ライナー」はこの待合所のすぐ近くから出発します。係員の方がバスの乗車場所まで誘導してくれます。
水戸駅
水戸駅の南口を出て、デッキから階段を降りると、高速バスの待合所があります。「北関東ライナー」は、この待合所の目の前4番乗場から出発します。
また、水戸駅は北口の9番バス停からも乗車が可能です。
※「水戸駅南口バス停」の詳細は、当サイトの別記事で詳しく紹介していますので、よろしければご覧ください。
1-4.電車を使った場合との、料金や所要時間の比較(宇都宮⇔水戸)
宇都宮⇔水戸間は、JRでも移動することができますが、「北関東ライナー」を利用したほうが、乗り継ぎも少なく、早く目的地に到着することができることがお分かりいただけると思います。ただ、「北関東ライナー」が1日6往復の運行に対し、JRは1時間に2本のペースで運行しています。時間の自由はJRの方が聞きやすいといえると思います。
ここでは、高速バスと電車を使った場合の所要時間・料金・乗り換えの有無を比較しました。下記の表をご参考ください。
所要時間 | 料金 | 乗り換え回数 | |
---|---|---|---|
高速バス | 約1時間50分 | ¥1600(大人運賃) | なし |
JR | 約2時間20分 | ¥1690(大人運賃) | 2回 |
2.乗車に関してよくある質問を解決
2-1.予約は可能?
「北関東ライナー」は、事前予約ができず、先着定員制となっています。乗車当日に窓口にて事前に切符を購入するか、バス車内に設置されている運賃箱に現金にて支払いを行います。
乗車券はこのようなこのような形です。これを乗車の際に乗務員に提示します。
座席は指定出来るの?
座席指定はできず、先着順で空いている座席に座っていくことになります。前方には女性専用席が設置されているので、女性1人での乗車でも安心ですね。
座席はこのように、通常の観光バスと同じような座席配置となっています。
2-3.混み具合はどれくらい?
筆者が乗車した平日の9時30分宇都宮発のバスは、座席の半分ほどが既に始発の宇都宮駅から埋まっていました。バスの運行会社(関東バス)の予約センターの方に伺ったところ、週末でも満席になることはほとんどないとのことでしたが、座席が先着順のため、時間に余裕をもって乗り場に着き、早めに切符を購入しておいた方がいいことは間違いないでしょう。
2-4.トランクに荷物は預けられるの?
「北関東ライナー」にはトランクが付いており、スーツケース等を預けることができます。
※(スキー・スノーボード、ゴルフバッグ、大型スーツケース、登山用リュック、折りたたみ自転車等)は積み込みができません。
具体的にトランクルームで預かってもらうことのできる荷物サイズは、以下の通りです。
(1)総重量 10kg以内
(2)総容積 0.027㎥(概ね30cm×30cm×30cm)以内
(3)長 さ 1m以内
その他荷物に関する詳細は、茨城交通の公式サイトでご確認ください。
ただ、荷物の積み降ろしは乗客自身で行わなければならない場合があると乗務員の方から伺いました。筆者が乗車した際は、座席に余裕があり、それほど大きなスーツケースではなかったため、乗務員の方の許可を得て座っている座席の横で管理しました。
2-5.車内設備はどうなっているの?
まずは座席まわりです。
それぞれの座席には、ドリンクホルダー付きのテーブル、足置きが設置されています。
車内の最後方には、お手洗いがあります。最近高速バスに設置されることも多くなったコンセントやWi-Fiはありませんので、ご注意ください。
2-6.途中で休憩はあるの?
乗車中サービスエリア等での休憩はありません。そのため、飲み物など必要なものは必ず乗車前に購入しておいてください。ただ、車内にお手洗いは設置されていますので、もしもの時も安心ですね。
3.観光客の方々に耳寄りな情報
3-1.「お得なきっぷ」情報
「宇都宮でお得に餃子を食べたい!」という方や、「宇都宮の観光名所を効率よく巡りたい!」という方にとっては、それぞれの目的に合わせて利用することで通常よりもお得に宇都宮の街を1日楽しむことができるはずです。
きぶな一日乗車券(現在は取り扱い終了)
北関東ライナーの2枚つづり回数券と、宇都宮市内循環バス1日乗り放題切符、300円分の餃子食べ歩き券、その他宇都宮市内のお店で受けられる優待券がセットになっています。
料金は¥3,500(大人料金のみの設定)。販売は、茨城交通の水戸駅前案内所、勝田営業所、茨大前営業所窓口、関東自動車窓口で行っています。
宇都宮名物の餃子を割引で食べられることや、市内循環バス乗り放題チケットが付いていることで、餃子を目当てに宇都宮を訪れる観光客の方々にとっては嬉しい切符ではないでしょうか。私も本場の宇都宮餃子、食べてみたいものです。
大谷観光一日乗車券(現在は取り扱い終了)
北関東ライナーの2枚つづり回数券と、関東自動車が運行する宇都宮⇔大谷間の路線バスの1日乗車券、大谷資料館入場券、大谷観音の拝観券がセットとなっています。
料金は、大人のみの販売で¥4,600。販売は、茨城交通の水戸駅前案内所、勝田営業所、茨大前営業所窓口、関東自動車窓口で行っています。
バスのチケットと「大谷資料館」の入場券や「大谷観音」の拝観券がセットになったこの切符は、「グルメはもちろんだけど、観光スポットも巡りたい!」と考える方には最適であると思います。
4.まとめ
4-1.オススメポイント
- JRを利用するより、安く、早く宇都宮⇔水戸間を移動できる。
⇒乗り換えもないため、座っていれば目的地に到着です。 - 朝から夜まで、充実のダイヤ
⇒毎日6往復の運行のため、目的に合わせて利用できます。
4-2.注意すべきと感じるポイント
- 先着順のため、満席となるリスクがある。
⇒乗場まで来たにも関わらず、満席のため乗れなかった…。
こういったことが起こる可能性に注意です。
4-3.最後に
「北関東ライナー」は地域住民の方の生活の足になるだけではなく、お得な乗車券も発売しており、観光客の方にも利用するメリットがある高速バスであると感じました。皆さんの生活スタイルに「北関東ライナー」がフィットすれば、ぜひ利用してみてください!
この記事が少しでも乗車時の疑問や不安点の解消のお役に立てれば筆者としては嬉しいです。
※本記事は、2021/02/19に公開されています。最新の情報とは異なる可能性があります。
※バス車両撮影時には、通行・運行の妨げにならないよう十分に配慮して撮影を行っています。