東京から名古屋の夜行バス、安さと広さで比較してみました

公開日:2015/04/15

更新日:2021/01/26

東京から名古屋の夜行バス、安さと広さで比較してみました

東京から名古屋へ行きたい。
しかもできるだけ安く。

そんなときに思いついたのは、夜行バスでした。
でも、具体的に予約を進めようとすると、次々にわいてくる疑問が。

いつまでに、どこで予約したらいいんだろう。
そもそも「安い」といっても、何円くらいなの?
次の日は仕事なので、安かろう悪かろうもイヤだ。
ここでは、実際に夜行バスに乗って移動したときに分かったこと、体験したことをまとめました。
一緒に【料金比較⇒予約⇒東京から乗車⇒名古屋で降車】するまでの流れを振り返りつつ、これから夜行バスに乗車する際の参考にしてみてください。

1.料金と快適性の関係

まず、東京発・名古屋行き夜行バスは何円くらいで乗れるのか、調べてみました。

1-1.最安値は1,800円~

調べたところ、2021年2月の最安値は、一人当たり2,000円でした。
ただ、乗車日が平日か週末かで、料金は変わります。

乗車する曜日別に分けて、料金をまとめたのがコチラ!

■2021年2月乗車 曜日別最安値

<月曜~木曜乗車の場合>

★平均3,409円/名

検索条件料金便名
最安値2,000円~グランドグレース/501便
あおぞらライナー/001便
ミルキーウェイ/201便
最高値~6,500円京王電鉄バス/9001便(隣席確約プラン)

<金曜~日曜乗車の場合>

★平均4,475円/名

検索条件料金便名
最安値2,500円~グランドグレース/501便
あおぞらライナー/001便
ミルキーウェイ/201便
最高値~7,500円京王電鉄バス/9001便(隣席確約プラン)

※大人1名あたりの料金。2月の販売価格のうち、一番安く発売された料金を記載。「高速バスドットコム」調べ

夜行バス料金は、バス会社が国に届け出た範囲なら、バス会社が随時変動させることができます。
このため、料金は常に一定ではありません。

ただし、最高値のバスはいつでもほぼ同額でした。

この最高値の「京王電鉄バス/9001便」とは、表内にも記載があるように、1名で2席利用できる「隣席確約」での販売となっている為、2席分の料金となっているようです。
他のバス会社では、ほとんど取り扱いがないので少し高めになっているみたいです。

1-2.安くて快適なバスを探せ

「安ければ何でもいい」という人もいれば、そうでない人もいます。
最安値よりは少し高くても、すごく快適な席ならそちらのほうが「お得」「コスパがいい」と言われるかもしれません。
座席の広さ、コンセント付といった設備によっても、料金は変わります。

■2015年2月乗車 設備別最安値

<月曜~木曜乗車の場合>

検索条件料金便名
最安値2,000円~グランドグレース/501便
あおぞらライナー/001便
ミルキーウェイ/201便
3列3,600円~あおぞらライナー/毎日運行1号車
充電2,000円~グランドグレース/501便
3列・充電--
最高値~6,500円京王電鉄バス/9001便(隣席確約プラン)
平均3,409円***

<金曜~日曜乗車の場合>

検索条件料金便名
最安値2,500円~グランドグレース/501便
あおぞらライナー/001便
ミルキーウェイ/201便
3列-
充電2,500円~グランドグレース/501便
3列・充電--
最高値~7,500円京王電鉄バス/9001便(隣席確約プラン)
平均4,475円***

最安値は2,000円~です。とにかく安く抑えたいならここでストップですが……
3列シートにバスを選ぶのに+1,600円が必要になるので、安さを重視している人にはオススメしづらいですが、充電設備付きのバスを選ぶのは同料金なので、朝、名古屋に着いても充電満タンで安心ですね。

もし最安値便を押さえられた場合、往復で2,000円+2,500円=4,500円。
でも3列だと片道で3,600円。1,25倍の料金ですが、往復で考えるとかなりの出費に…。

「往復分の料金を片道で払うなんてもったいない!」と思うか。
「新幹線(約1万円)の1/3程度の運賃だし、快適ならいいかな」と思うか。

ここは人によるところです。

1-3.バスを選んだ基準

「少し高いけど設備充実」なバスを選んだ理由

筆者は予約するにあたって、「ちょっと高くなっても、3列シートがいい。充電もしたい」という結論になりました。
そこで、3列かつ充電機能付きの最安値便、「さくら高速バス / NA19便」3,500円~に決定!(2015年2月某水曜日 乗車)

3列シートにしたのは、次の日も仕事なので、しっかり寝たかったから。
充電機能付きシートにしたのは、最近、スマホのバッテリーがすぐ切れるようになったからです。

格安バスがオススメな場合

逆にいえば、こんな方はトコトン格安夜行バスを選んだ方がいいと思います。

「次の日が休みだから寝付けなくても平気」
「どんなところでもよく眠れるタイプ」
「一晩充電しなくても平気」
「節約するために夜行バスを使うんだから、高くなったら意味がない!」

2.スケジュールと所要時間

2-1.片道の所要時間は約6時間

東京~名古屋間の夜行バスは、片道あたり約6時間です。

「東京駅から名古屋駅までノンストップ」というバスなら5時間30分程度。
「横浜のバス停も寄る」「新豊田駅でも降りられる」など、経由するバス停が増えると、6時間30分ほど要します。
コースによるものの、移動距離は約350~390kmです。

2-2.出発時間と到着時間

一番多いタイムスケジュールは、【23時台に東京出発・翌朝5時台に名古屋到着】という夜行バスです。
約半数の東京~名古屋間の夜行バスが、この時間帯にあてはまります。

大きな理由として、ほとんどの夜行バスは、朝5時以降に着くよう予定が組まれている、ということが挙げられます。

朝5時より早く着いたらどうなるか。
ほとんどのお店は閉まっています。
夏以外の早朝は冷え込みます。
電車の始発もまだまだで、降りたばかりの乗客は、途方に暮れてしまうかもしれません。

東京~名古屋間の移動時間は、約6時間。
朝5時台に到着する場合、その約6時間前は23時。このため、【23時台に東京出発・翌朝5時台に名古屋到着】となるケースが多いようです。

ちなみに、「高速バスドットコム」で販売中の約100便(2015年2月時点)を調べたところ、一番早く出発するものに21:45池袋発という便がありました。ただし池袋のあと22:25新宿、23:50横浜発と経由していくため、到着は5:10ごろとのことです。

2-3.遅れることはあるのか

バスで移動する以上、遅れる可能性は常にあります。
しかし、実際に30分以上の遅れが発生するケースは、1割程度です。
というのも、バス会社はスケジュールを組む際、少し余裕をもって設定するからです。
また、運転手は渋滞や通行止めがあれば、迂回ルートで進みます。

それでも遅れる可能性が高いのは、下記のようなときです。

■帰省シーズン

お盆や年末年始は渋滞が発生しがちです。
帰省シーズンだからと言って、必ず遅延するわけではありません。30分以上遅れる確率としては4割程度でしょうか。

東京~名古屋間で使う東名高速は交通量が多く、よくニュースでも取り上げられています。
ただ、夜行バスは交通量が比較的少ない時間帯に走るため、まったく動かない事態はそう多くありません。
実際、ほとんどは予定通り到着します。
それでも、渋滞発生の確率は普段よりぐんと高くなり、「朝6時着予定が8時になった」というようなケースもあります。

■大雪、台風

都心で雪が降り出すと、バス会社のコールセンターでは問い合わせ電話が鳴り響きます。
一番多い問い合わせは、運休になるかならないか。
次が遅延を心配してのことです。

天候による運休は、東京~名古屋間夜行バスでは年3回程度発生しています。
ただ遅延はもう少し多く、10回程度は発生します。

都心で雪が降っても、東名高速が通れれば、運休にはめったになりません。
一部通行止めであれば、その部分は下道を通るなどして回避できます。

ただ、速度規制もありますし、迂回すれば時間がかかります。
「早朝に到着するはずが、荒天で昼間になった」……ということも、年に1~2日程度は生じるようです。

3.ムービーと写真で乗車体験レポート

今回予約したのは、次のような夜行バスです。

検索条件料金
便名さくら高速バスNA19便 プレミアム2×1
乗車日2015年2月某水曜日
シートタイプ3列(2列+1列)のびのび
車内設備各座席にコンセント・フットレスト。
ブランケットも各座席に1枚。トイレは無し
3.ムービーと写真で乗車体験レポート

このバスを選んだ理由は、記事の最初でも挙げた通り、

  • 3列シートタイプ
  • 充電設備つき
  • かつ、3,000円台と安い

といったところ。運行スケジュールは下記の通りでした。

【24:05】新宿・第二佐山ビル2F(SAKURA BUS FLOOR)
【24:50】JR秋葉原駅 東口

車中泊(途中、SAで2回休憩)

【6:30】名古屋南(ささしまライブ)

ぎりぎりまで東京の友人と食事していたかったので、秋葉原24:50発を選択。いざ出発です!

3-1.バス停から乗車

深夜の街は迷いやすい

今回の乗車地はこちら。『JR秋葉原駅 東口』

駅前だからすぐ着く、と油断していたのですが……実は、道に迷いました。
駅構内から直接向かう場合、ホームの看板などを見て、まっすぐ東口へ向かえばOK。
でも、今回は外に出ていたため、地図を見ながら駅周辺をウロウロ。

また、深夜(24時30分ごろ)のため、いつもなら通れる通路が封鎖されていることも。

3.ムービーと写真で乗車体験レポート

余裕をもって出たはずが、結局、バスが東口ロータリーに入るのとほぼ同時に到着でした。

バスは出発5分前にバス停へ到着

3.ムービーと写真で乗車体験レポート

やっと東口を見つけた!
バス停の時刻表に「さくら高速バス」も見つけた!

……と喜んでいると、ちょうどバスがやってきました。
予約サイトで見た画像と同じ、「SAKURA」のロゴです!(とはいえ、後で聞いた話によると、外観が写真と違うバスが来ることもあるそう。
予約サイトの外観はあくまで参考程度にしないと、「バスが来ないなー」といつまでも待つはめになるかも。ご注意!)

3.ムービーと写真で乗車体験レポート

しばらくすると、係員さんがバスから降りてきます。
名前を名乗ると、「お席はCの6番です」とのこと。

いざ車内へ!どこだCの6!

今回予約したのは、2列(二人掛けシート)+1列(一人掛けシート)に分かれている3列シートタイプ。

「Cの6」とは、「前から6番目の一人掛けシート」でした。

3-2.車内の様子

平日だけどほぼ満席

このバスは、横3席×縦9列、計27席。
秋葉原から乗った人は筆者を入れて4名でしたが、新宿から乗った人でほぼ満席。チラホラ空席もありましたが、20名は乗っていたようです。

2月の平日は、高速バスを利用する人はやや少なめです。
それでもほぼ埋まっていたのは、人気がある「3列」「コンセント付」かつ格安と条件がそろっていたためでしょうか。

3-3.3列独立シートの快適性~意外なくらい、寝心地よし~

新宿は24:05発、秋葉原24:50発。新宿を出て約40分が経っていました。
とはいえ、まだ車内は照明がついているし、少しざわざわしているのですが……すでに、あちこちで寝息が。

「みんな疲れているのかなあ、寝つきいいなあ」……などと思いながら、自分のC-06席に座ってみると。

「なんだこれ、めっちゃ広い!」

3.ムービーと写真で乗車体験レポート

「足を思いっきり前に伸ばしても、前の座席に当たらない!」

「カバンを足元に置いても余裕!」

「フットレストを出すと足が楽だなー!」

※写真は、広さを証明するべく降りる前に撮りました。

筆者は身長約160cm。おそらく、175cmくらいまでは、前に足が当たることなく、くつろげると思います。

3.ムービーと写真で乗車体験レポート

さらに、一人掛けシート(独立シート)なので、隣は通路。さらに、座席横のカーテンを引けば、他の乗客が見えません。

3.ムービーと写真で乗車体験レポート

暗すぎるな、と思ったら、天井の読書灯で明るさ◎に。

周りに気を使わないでいいし、足も伸ばせる。けっこうリラックスできました。

私は、夜行バスに乗ると、なかなか寝付けません。
理由は、深夜の旅という感覚でテンションが上がってしまうのが一つ。
もう一つは、いろいろ姿勢を変えても、いまいち落ち着かないから。

でも今回は、すわり心地◎。靴を脱いで、足を伸ばすと、だんだんウトウト……
結果、一時間後には記憶が途絶えてしまいました。

3-4.コンセント・Wi-Fi

コンセントは肘置きの下

3.ムービーと写真で乗車体験レポート

このバスを選んだ大きな理由の一つ。
それは、各座席に一つ、充電用のコンセントがついていること。

窓側の肘置きの下に、コンセント差込口がありました。

3.ムービーと写真で乗車体験レポート

ちなみに、2列シート側は、二人の間の肘置きの下にあります。

私は、乗り物の中で寝るなら、スマホで音楽を聴きながら寝たいんです。
そんなときも、安心してスマホを一晩使えるので、かなり心強い存在でした。

※あくまで充電用なので、あまり電圧が大きいことはできません。ご注意を。(女性の巻き髪用コテとか)

Wi-Fiは設定の説明書つき

このバスは、Wi-Fiが使えます。
各座席に、スマホなど種類別の設定説明書つき。

3.ムービーと写真で乗車体験レポート

この手順通りに進めると、スムーズに接続できました。
スピードは、問題なくサクサク使える感じ。
高速道路走行中も、市街地で4Gアンテナ満タン接続しているのと同程度には使えます。
さすがにトンネルには弱いですが、寝る前のネットサーフィン程度なら快適でした。

暇なので、ここからはスマホアプリの「radiko.jp」でラジオを聴きながら過ごすことに。
オールナイトニッポン、久しぶりにゆっくり聴きました。なんだか新鮮。

※「radiko.jp」とは……一般のAM・FMラジオを聴けるサービス。ラジオ電波を受信するのではなく、AM・FMラジオの放送内容をネット配信で聴ける。
ラジカセのような雑音が入らないし、簡単にチャンネルを変えられる優れもの。
基本的には、いま自分がいる場所をGPSで計測し、現在地で聴ける範囲の放送局のみ受信可能。ただし有料会員になると、いま自分がいるエリア以外の放送も聴けちゃう。

3-5.途中休憩

乗車後のスケジュール・ルート

消灯前、係員さんから今後のスケジュールがアナウンスされました。

  • 秋葉原出発後、まっすぐ名古屋へ向かいます。
  • 休憩は2回予定しています。
    1回目は足柄SAで、1時間30分後を予定。
    2回目は浜松SA。
  • SAでの休憩時、車内アナウンスはしません。(休憩をとらず、そのまま寝ていたい人への配慮)
  • 休憩開始の合図は、運転席と客席のあいだにひかれたカーテンが開くこと。
  • 休憩終了時間(=SA出発時間)は、前方のモニターに表示します。

最初の休憩、足柄SA

秋葉原を出たのは24:50。ほぼ予定通り、1時間30分ちょっとの26:23ごろ、足柄SAに着きました。
タイミングとしては、ラジオを聴きつつウトウトしていたころ。
それでも、車の揺れ方が変わるので、アナウンスが無くても休憩だと気づけました。
(スピードが落ちたり、SAの中で曲がったりと、まっすぐ一定スピードの高速走行中とは動きが変わります)

休憩中、外に出る人は乗客の半分もいません。(3割くらい?)
爆睡中の人もいますし、起きているけど「別にいいや」とそのままの人もいます。

バスを降りた人の多くが、まずトイレへ向かいます。
私も行ってみました。みなさん、トイレを済ませるのはもちろんですが、さらに顔を洗ったり、歯磨きしたり。寝る前の準備タイムとして使っているようです。

3.ムービーと写真で乗車体験レポート

そのあとはSA内の売店へ。
閉店している店も多いのですが、たいていのSAは、売店(もしくはコンビニ)と食堂が24時間営業です。

足柄SAの場合、コンビニが営業していました。
この時点で、休憩タイムはあと5分。足早に見て回ります。私が買ったのは、ミネラルウォーターと……

3.ムービーと写真で乗車体験レポート

ご当地キットカット。
見た目がかわいいこと、深夜の非日常体験でテンションが上がっていたこと、時間がなくて焦っていたこと……要は勢いで買っちゃいました。

足柄SAを出発

車内に戻ると、乗務員さんが車内の乗客人数を数えに回ります。
(乗客が置き去りになったら大変ですからね)

全員そろったことを確認し、足柄SAから出発。時刻は26:40過ぎ。

次の休憩は浜松SA!……のはずなんですが。
ラジオを聴きながら、いつの間にか爆睡。眠りが深すぎて、今度は休憩に気づきませんでした。

という訳で、次に目覚めたときにはもう、名古屋市内だったのです。

3-6.名古屋へ到着

3.ムービーと写真で乗車体験レポート

今回の降車バス停は、「名古屋南 笹島ライブ」。
名古屋駅から徒歩8分ほどの距離です。

少し離れていますが、名古屋駅前まではほぼ一本道。
詳しいアクセス情報はこちらの記事で。

朝6時台は夜行バスの到着ラッシュ。
次々と現れるバスを、警備員さんが誘導していました。

3-7.乗ってみた感想

疲れはあまり感じず

長時間バスに乗ったせいで体が重い……という感覚は、あまりありませんでした。
これは、座席タイプの良さだと思います。

足をおもいっきり伸ばせるので、窮屈さなし。フットレストのおかげで、足のむくみも大丈夫。
一人掛けシート(独立シート)だったので、隣を気にせず、ちょいちょい体勢を変えられました。
窓側席で、窓にもたれて眠れたのもよかったです。

もちろん、横になって眠ったほどの体力回復ではありません。
ただ、前日にけっこう歩いた足が、名古屋についてから元気に動いてくれました。

眠気はけっこう残る

バスを降りてすぐは、あまり眠気を感じませんでした。
それでも、お昼頃はちょっとウトウト……

これは、寝心地が悪かったというより、そもそも移動時間が短いせいだと思います。
トータル6時間に満たないので、乗ってすぐ寝ても5時間ちょっとの睡眠時間。
深夜まで出歩いたのに、早朝6時台には活動開始。ちょっとしんどいスケジュールですね。

さらに私の場合、途中のSA休憩で外に出ました。このため睡眠が細切れになっています。
「一晩トイレに行かなくても大丈夫!」という人は、SA休憩も気にせず眠ったほうがいいかもしれません。

4.結論……安さと快適性、どちらを優先するか

東京~名古屋間の夜行バスは、平日なら最安値1,800円。高い日で5,000円程度。(2015年2月時点)
ただしこれは、普通の観光バスと同じ4列シートタイプの話です。

今回の乗車したバスは、それより少し高い3,500円~7,000円程度するバス。
その分、一人掛けシート(独立シート)で、フットレスト・カーテン・コンセント・Wi-Fi付。

過去に4列シートタイプも乗ったことがあります。それと比べて感じたのは、個人的には「ちょっと高くても、今回のバスにしてよかった」ということ。

早く眠りに入って、短い時間でもそのまま行けたのは、カーテンや独立席だったのが大きいと思います。
疲れも、過去の4列シート乗車時よりだんぜん軽い。
コンセント付だったので、スマホで音楽や「radiko.jp」を安心して聴けました。次の朝も、充電満タンのスマホをもって出歩けました。

少し出費は増えても、その価値はあったと思います。

でも、別の考え方もあります。
6時間に満たない移動時間、多少のことは我慢しちゃえばいいじゃないか。
安いから夜行バスにしたというなら、なおのこと、とことん安さ追求しないと意味がないんじゃないか。

そこで考えたのは、次の日の予定次第じゃないか、という基準。

もし「バスを降りた当日は、家に帰って寝るだけ」というのなら、寝不足のまま到着しても問題ありません。
格安さを追求しましょう。

「自分はどこでも眠れる!」という自信がある、
「とにかく徹底的にコストは抑えたい」、
「疲れたとしても、あとでゆっくり休めばいいじゃない」という人も同じくです。
約6時間の旅程、なんだかんだであっという間に過ぎていきます。

でも、「バスを降りた後、いろんな外出予定がある」という方は、ちょっとグレードアップさせましょう。
翌日の過ごし方への保険と考えてもいいと思います。

名古屋に着いてからスマホで連絡をとりたい人がいるなら、コンセント付。
足がむくみやすいなら、フットレスト付。
落ち着いた環境で眠りたいなら、カーテン付や独立シート……という風に。

たくさんのバス会社が参画し、選択肢が多い路線でもある「東京~名古屋」間。
自分なりのベストバス・基準を見つけられると、より移動しやすくなりそうです。

※本記事は、2021/01/26に公開されています。最新の情報とは異なる可能性があります。
※バス車両撮影時には、通行・運行の妨げにならないよう十分に配慮して撮影を行っています。

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