帯広から札幌へのバス移動 ~JR特急と比較し、実際に乗車しました~
公開日:2016/08/10
更新日:2021/01/00
帯広から札幌までの主な交通手段はバスかJR特急。
ただ所要時間や運行ダイヤ、料金など疑問点がありますよね。
筆者は、運行ダイヤと料金を加味して「バス」を選択しました。
今回は、JRとバスの比較からなぜ筆者が「バス」を選んだか、そして実際に乗ってみての感想をお伝えします。
帯広から札幌への移動が初めて、もしくは迷っている方はぜひご覧ください。
1.帯広→札幌への移動方法について
バスのメリット・デメリットをJR特急と比較し、まとめました。
主な公共交通手段はJR特急か高速バス「ポテトライナー」や「帯広特急ニュースター号」があります。
1-1.バスの利点
- 料金が安い!(JR特急の約半額)
- 日中に運行する便が多い!
1-2.JR特急の利点
- 所要時間が短く、車内も快適!
- 早朝から深夜まで、運行ダイヤの幅が幅広い!
それでは実際に、詳しく比較してみましょう!
2.帯広から札幌への交通手段を比較してみました ~バスvs JR特急~
バスとJR特急を「時間」・「運行ダイヤ」・「料金」面で比較し、私がバスを選択した経緯をご紹介。
2-1.所要時間・運行ダイヤで比較
所要時間:
その差は約1時間。JRが約2時間41分に対し、バスは約3時間40分。
移動時間を短くしたい方には、JRの方がおすすめ。
(ただし、特急の便数が少ない12~14時台はバスの方が早く着く)
運行ダイヤ:
総本数はJRが11便で、バスは2種類合わせると18便。
JRは6:45始発・20:34終電とダイヤが幅広いのに対し、バスは昼の時間帯に本数が多め。
ご自身の予定に合わせて使い分けるのもいいですね。
2-2.料金で比較
JRとバスでの料金の差は約半額!どれくらい違うのか、詳しく見ていきましょう。
JRは特急を利用すると考えると自由席で7,260円と少しお高め。
一方、バスはJRの約半分に相当する3,600~3,840円。
⇒交通費節約をしたい方には、バスが断然オススメです!
2-3.こんな人はバスがおすすめ!
ここまで、JRとバス、2つの交通手段を比較してきました。
*バスは値段の安さや、昼の運行時間帯が多い
*JRは快適さや、所要時間が短い といったメリットがあります。
この点を考慮して、私が今回選択したのは「バス」。
理由は、以下の2点です。
・夕方まで帯広で用事があり、17時台前半に帯広を出発したかった。
→時刻表を見ると、バスの方で17:15発があったので希望時間とマッチ。
・料金が安かった。
→なるべく安く移動したかったため、乗車料金の安い「バス」が合致。
ということで、バスを予約することにしました。
3.乗車券の購入方法
3-1.バスは予約した方がいいのか?
空席がある時は予約不要で乗車できますが(満席時以外)、確実に乗るために予約しておいた方がいいでしょう。
3-2.バスの予約はいつするのがいいの?
お盆や連休、年末などの繁忙期は、予約開始初日(乗車予定日の1カ月前)のうちに、席を確保するのが無難。
通常の土日は、1週間前を目途に予約をおすすめします。
平日は、当日でも空いている便が見受けられました。
※ちなみに私が乗車した平日は、約半分ほど座席が埋まっていました。
帰省シーズンは、1か月前から満席の日も出てくるそうです。
4.乗車券の予約方法
ここからは、乗車券の予約方法について解説します。
ネット・電話・券売所と3つの予約方法があるので、それぞれご紹介!
4-1.ネット
現代ネット社会の中で、一番身近なのは恐らくこのネット予約。
バス会社直営の予約サイトは無いですが、色んなバスを取り扱うサイトで予約できます。
ポテトライナーはどこのサイトも同料金なので、使いやすいサイトで予約してOKです。
4-2.電話
高速バス比較サイトは便利そうだけど、
使い方がよく分からない…という方はお電話で予約可能です!
★高速バス予約サイトの電話番号
高速バスドットコム TEL:0570-048-983(月~土 10:00-18:00 ※日・祝休み)
4-3.窓口
先ほど紹介したネット・電話予約は不安…という方は直接、窓口で購入しましょう!
*乗車券販売所
『ポテトライナー』
札幌/中央バス予約センター
住所:〒060-0041 北海道札幌市中央区大通東1丁目3
TEL:0570-200-600
予約受付:7:30~18:00
札幌駅前ターミナル(エスタビル1F 16番のりば 中央バス窓口)
住所:〒060-0005 北海道札幌市中央区北5条西2丁目1
TEL:011-891-6388
予約受付:7:30~19:00
帯広駅バスターミナル札幌線予約センター
住所:〒080-0012 北海道帯広市西1条南12丁目25
TEL:0155-23-3489
予約受付:7:00~19:15
『帯広特急ニュースター号』
帯広営業所
住所:〒080-0012 帯広市西2条南36丁目 ホンダカーズ帯広稲田店隣り
※当面の間、常駐勤務者が在勤時のみのお取扱となります。
当日でも、空きがあればこちらの券売所で乗車券を買えます!
※感染症拡大の影響を受け、休業している場合がございます。
5.乗車体験記
今回、私が乗車したのはポテトライナー上り108便。(17:15 JR 帯広駅発→20:40 JR 札幌駅着)
理由は夕方まで、帯広で仕事があったからです。
では早速、集合の様子から参りましょう!
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16:45 帯広駅到着
用事が終わり、30分前に帯広駅到着。
駅構内をブラブラした後、バスターミナルへと向かいます。
帯広駅の外には、こんなお洒落なオブジェ(?)が。
散策していると、バス待合所を発見!
冬の寒い日でも、凍えずにバスを待てますね。
早速、中に入ってみましょう。
待合所は、やや狭め。
お手洗いや、自動販売機もあります。
自動販売機には、北海道限定のドリンクもちらほら見えます。
ポテトライナーは、こちらの窓口で購入。
当日でも席が空いてれば、購入可能。
※学生の方は、学生証をお忘れなく!
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17:05 帯広駅にバス到着
発車10分前、いよいよポテトライナーが到着しました!
今回乗車するのは、北都交通さんのバスです。
※ポテトライナーは、地元の北都交通・北海道中央バス・北海道拓殖バス・十勝バス・JR北海道バスの5社が互いにバスを分け合って運行しています。
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17:10 乗車開始
発車開始5分前になり、乗務員の方が順番に乗車受付を行います。
その際、トランクに荷物(キャリーケース)を預けました。
預けた後、運転手の方が席を教えてくれました。
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17:15 帯広駅バスターミナル出発
いよいよ、帯広を出発します!さよなら~
こちらの座席は、お手洗い付の3列独立シート。
最後列だけ、4人掛けになっています。
私の席は、最後列の真ん中。
赤チェック柄のブランケットも付いています。
こちらのバスには、レッグレストがついています。
使用するとこんな感じ。
レッグレストのおかげで、足元を楽にできました。
他の列のサラリーマンも、窮屈そうな様子は無かったです。
座席斜め左横には、ドリンクホルダーがありました。
座席前の引き出しには、以下のものが収納されていました。
・北都交通のパンフレット
・ヘッドフォン(ラジオやテレビ用)
・バスの説明書
パンフレットはこんな感じ。
バスで巡る、北海道の魅力が詰まっていました。
テレビは2カ所あり、音声は付属のヘッドフォンで操作できます。
バス内は静かなので、寝ている方も多数いました。
この日は、2013年公開の”清州会議”が上映されていました。
読書灯や収納の下には、座席の機能説明がありました。
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17:35 車内アナウンス開始
乗車から約20分後、車内アナウンスが始まりました。
内容:車内の設備説明・シートベルト着用義務・携帯電話の使用制限など(10分程度)
降車の際に、使用するボタンです。
押さないとバスは止まってくれないようです。
こちらには、充電器とスピーカーが完備。
充電器は、大いに活用させて頂きました!
一番驚いたのは、バスにWi-Fiがあること!(.Wi-Fi_BUS)
該当のものにアクセスすると
・言語選択
・性別
・誕生日
上記の基本情報を入力する画面に移動します。
個人情報を入力すると、インターネット接続の画面が出てきます。
緑色のボタンを押すと、無料Wi-Fiが使用可能。
Wi-Fiは途切れることもなく、常に安定した環境でネットを利用できました!
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18:30 占冠(しむかっぷ)パーキングエリア到着
移動中は、映画を見ながらうたた寝…気が付くと休憩所に到着!
お手洗いと小さな売店がある、占冠パーキングエリアです。
外の空気を吸いたかったので、外に出てみました。
パーキングエリア内には、小さな庭園もありました。
急ぎ足でバス車内に戻った後は、お手洗いに行きました。
バスの丁度真ん中らへんにあります。
身長が高い人は、ドアの開閉の他、頭上にも要注意。
(身長が低めの私は、大丈夫でした)
中は、清潔で使用しやすかったです。
お手洗いに行く途中には、ゴミ入れや
手洗い水サーバーがありました。
※ただこの日は、メンテナンス中で使用出来ませんでした。
こちらが、代わりのおしぼりです。
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18:42 占冠パーキングエリア出発
約10分強の休憩が終わり、いざ出発。
このまま一気に、札幌まで向かいます!
少し小腹が空いたので、帯広の六花亭本店で買ったお菓子を食しました。
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20:30 札幌駅前ターミナル到着
道路もそんなに混雑しておらず、予定時刻より10分早く札幌に到着。
いつの間にか、外も真っ暗です。
3時間半のバス旅もこれにて終了。
後ろ姿を見送って、私も目的地に向かいます。
6.乗車体験記を踏まえての感想
帯広から札幌のバスに乗車した感想をまとめました。
6-1.良かった点
○バス車内にWi-Fiや充電器が完備されていたこと。
スマホをよく使う私にとっては、本当に嬉しかったです。
乗車客の皆様も、この設備・サービスをフル活用されていました。
○足元が広々していた。
座席幅にも余裕があり、気兼ねなく足を伸ばせました。
一番後ろの席だったので、リクライニングも最大限に活用できたのも要因。
6-2.もっとこうだったらいいなと思った点
×休憩時間が短かった。
お手洗い休憩や軽食購入時間を考えると、15分は欲しいと思いました。
休憩中だったものの、常に時間に追われていました…。
7.番外編:新千歳空港に行くならこのバス!
札幌ではなくて、新千歳空港に行きたいという方にオススメ!
帯広から新千歳空港を運行している、「とかちミルキーライナー」の紹介です。
帯広から新千歳空港間を、約2時間30分で運行するバス。
1日に5往復運行しています。
料金などの詳細はコチラから!
8.最後に
帯広から札幌へのバス旅はいかがでしたか?
3時間半、足元がゆったりしていたおかげで思った以上に、快適に過ごせました。
バス車内は、空調などで乾燥していることが多いので、飲み物は必須!
さあ、ぜひ安くて快適なバスをご利用ください。
※本記事は、2021/01/00に公開されています。最新の情報とは異なる可能性があります。
※バス車両撮影時には、通行・運行の妨げにならないよう十分に配慮して撮影を行っています。