【乗車体験】伊那バスで大阪まで乗ってみた!
公開日:2018/10/15
更新日:2021/02/18
2018年2月末日、伊那から大阪に戻るにあたって「伊那バス」を利用しました。
「伊那バスターミナル」の快適性や車内設備、予約方法などを実体験を元にご紹介します。
1.伊那バスについて
1-1.運行区間、ダイヤ
※下記からご覧ください※
完全バリアフリー!伊那バスターミナルの全貌をご紹介!
1-2.料金
伊那バスは他県に行く高速バスの他に、長野県内をまわる路線バスもありますが、ここでは高速バスの料金についてご紹介します!
①伊那・飯田⇔八王子・新宿
②伊那・飯田⇔立川
③伊那・飯田⇔横浜
④伊那・飯田⇔名古屋
⑤伊那⇔京都・大阪
この5路線です。
各路線の料金は下記の表をご参照ください。
大人通常料金 | (片道) |
---|---|
伊那・飯田⇔八王子・新宿 | 3,400円~4,400円 |
伊那・飯田⇔立川 | 3,400円~4,100円 |
伊那・飯田⇔横浜 | 3,670円~4,740円 |
伊那・飯田⇔名古屋 | 790円~3,700円 |
伊那⇔京都・大阪 | 3,800円~5,700円 |
※片道大人運賃
※予約するサイトによっては金額が異なる場合もあるので注意!
1-3.2017年12月に新設されたバスターミナル
2017年12月に伊那バスターミナルは改修工事を終え、Wi-Fi完備や売店のある清潔で広々としたバスターミナルへと生まれ変わりました。
下記リンクに詳細を記録しています!
全バリアフリー!伊那バスターミナルの全貌をご紹介!
1-4.他の公共交通機関と比較してみた
実際に他県へ行く際、どの公共交通機関が一番安いのか、
また、乗車時間が短いのかを比較してみました!
※金額は時期や路線によって異なる場合がございます。
① 伊那⇒新宿(東京)
★筆者の個人的な見解・・
電車でも新幹線でも乗車時間にほとんど差がないので、
希望の時間があるなら高速バス!
安さにおいても高速バスの方が約3,000円もお得!
【電車】
ルート:伊那市駅⇒岡谷駅(乗り換え)岡谷駅⇒新宿駅
所要時間:約3時間18分
運賃:約6,620円
乗り換え回数:1回
【高速バス】
ルート:伊那バスターミナル⇒バスタ新宿
所要時間:約3時間20分
運賃:約3,700円
乗り換え回数:0回
② 伊那⇒名古屋
★筆者の個人的な見解・・
時間を優先するなら、高速バス。一番最短かと思います。
安さを優先するなら、こちらも迷いなく高速バス。
【電車】
ルート:伊那市駅⇒岡谷駅(乗り換え)岡谷駅⇒塩尻駅(乗り換え)塩尻駅⇒名古屋駅
所要時間:約4時間
運賃:約6,740円
乗り換え回数:2回
【高速バス】
ルート:伊那バスターミナル⇒名鉄バスセンター
所要時間:約3時間3分
運賃:約3,500円
乗り換え回数:0回
③ 伊那⇒大阪
★筆者の個人的な見解・・
時間を優先するなら、電車+新幹線だが、
約50分の差なので、乗り換えなし・乗りっぱなしのバスの方が楽だと思います。
安さを優先するなら、こちらも高速バス。
【電車+新幹線】
ルート:伊那市駅⇒岡谷駅(乗り換え)岡谷駅⇒塩尻駅(乗り換え)
塩尻駅⇒名古屋駅(乗り換え)
名古屋駅(東海道新幹線)⇒新大阪駅(乗り換え)
新大阪駅⇒大阪駅
所要時間:約5時間21分
運賃:約10,560円
乗り換え回数:4回
【高速バス】
ルート:伊那バスターミナル⇒大阪梅田
所要時間:約6時間12分
運賃:約5,350円
乗り換え回数:0回
2.乗車体験レポート -乗車予約から到着まで-
それでは実際に、2018年2月末に乗車した、伊那⇔大阪線のアルペン伊那号について
ご紹介させていただきます。
筆者は伊那バスターミナルを16:15発⇒大阪梅田に21:45着の便を利用しました。
予約は事前に、「高速バスドットコム」から。
※2021年1月現在、伊那バスターミナルを16:15発の便の大阪到着は21:57
2-1.事前予約の方法は3通り
まずは予約から。
予約方法はざっくりまとめて3通り。
1つ目は各予約サイトでの予約。
高速バスドットコムや、発車オーライネットなど、スマートフォン、パソコン等でオンライン予約が出来ます。
忙しい方や日中働いている方には、自分の好きなタイミングで予約が出来るのでオススメです。
各会社によって紙やメール画面など乗車券が異なりますが、基本的に乗務員さんが回収、もしくは提示が必要なので要注意!
2つ目は、電話予約です。
伊那バスの公式ホームページを見ると、予約センターの番号が掲載されています。
※伊那バスの公式ホームページ時刻表 お問い合わせ・予約を参照※
希望路線によって、電話予約の営業時間が異なるようです!ここは要注意。
また、高速バスの予約サイトですが高速バスドットコムでも電話予約を受け付けています。
※コンビニでの現金支払いのみの受付
3つ目は、伊那バスターミナルでの予約です。
伊那バスターミナルでは、窓口と券売機の両方が設けられています。
どちらを利用しても良いですが、私がバスターミナルに行った15時台は窓口が混雑していたので待つ可能性もあります!
お急ぎの方は券売機がいいかも。
※窓口の営業時間は4:30~19:25までのようです!朝早い便も安心です。
2-2.バスの車体は3種類あるので注意
いざ乗車しようとしたところ、「伊那バス」と書いてあるバスが来ると思いきや、違うバス会社のバスが到着・・・あれ?窓口のお姉さんにはここで待ってて大丈夫って言われたのに・・・
知ってるバスじゃない・・・あれ?!
と、焦ってしまいそうなのでご説明させていただきます。
予約した際や、乗車票などには「伊那バス」と記載があるかもしれないですが伊那⇔大阪線は、伊那バス・阪急観光バス・信南バスの3社の共同運行なのです。
そのため、同じ路線でも便や乗車日によっては伊那バスだけでなく、信南バス、阪急観光バスの車体が到着する場合があります。
下記が3つの車体画像です!
【阪急観光バス】
【伊那バス】
【信南バス】
なお、どれが来ても車内の座席シートタイプは同じ4列トイレ付です。
※繁忙期はトイレがついていない場合もあるそうです!ご注意ください!
どのバス、というよりは大切なのは行先の確認です!
2-3.車内はコンセント、トイレ付
いざ乗り込みます!
筆者の座席は一番前の通路側席でした。
基本的に4列シートの隣席は同じ性別同士で配席されているみたいですよー。安心。
車内はこんな感じでした。
2つの席が連なった、10列トイレ付車両です。
信南バスのテーマカラーは黄色なのでしょうか。さわやかです!黄色がまぶしい!
5時間弱の乗車時間に気になるのはトイレと充電・・
さすがアルペン伊那号!叶えてくれました。
コンセントはひじ掛けの下にあります。
USBプラグではないですが、こちらももしかしたら車両によるかも・・・
どっちかがついていると想定してご準備を。
お手洗いは車内後方にあります。
こぢんまりとしていますが、十分です!ついているだけで安心感が違いますから!(個人的意見)
(ちなみに161センチ女子の筆者で座ると膝がドアにあたりそうでした。)
さらに・・・
膝掛のサービスと足元の広さをご紹介します。
このように、乗車すると前の席に膝掛が入っているかごがあります。
こちらで必要な方は自由にとってね~というスタイルです。
2月末だったのですが、車内はほどよい暖かさだったので筆者はお借りしなかったです。
※2021年1月現在、コロナウイルスの影響でひざ掛けの貸し出しを中止している場合がございます。
足元はこんな感じです。
※一番前の席の場合です。
分かりづらくてすみません・・
161センチ女子の筆者は、狭くもなく広くもなく、といった感想です。
荷物は頭上の棚か、足元に置いています。
(大きなお荷物は床下のトランクに入れれます)
2-4.約2時間おきにサービスエリアで休憩です
最後の出発地でお客さんを乗せたあと、乗務員さんより休憩についての説明があります。
この日は恵那SAと多賀SAで休憩でした。
恵那SAの休憩は確か19時過ぎだったと思います。
ここで約10分ほど休憩します。大きなサービスエリではないですが、軽食や飲み物を買うこともできます。
2回目は多賀SAでだいたい21時ごろに休憩でした。
ここも10分ほどの休憩です。
お腹が空く頃なので、ここで軽食を買う方が多く、車内でお団子などを食べていました。
(私もここできなこ団子を買いました!)
基本的にバスは匂いの強いモノ、お酒類の持ち込みは不可ですが、軽食であれば大丈夫です。汚さないように注意!
2-5.車内に預けられるお荷物はお一人さま一つまで
床下にトランクがあるのですが、規定のサイズ、個数が決まっています。
個数:おひとり様一つまで
サイズ、重量:3点の総和1m以内、重さ10kg以内(スーツケース1つ程度)
こちらを大幅に越してしまうと、残念ながら積み込みをその場で断られてしまう可能性も・・!
あまりにも大きなお荷物や、多くなりそうな場合はあらかじめ配送しておいた方がいいかも・・?
3.大阪の降車地はここ!
そんなこんなで、バスに揺られること5時間弱。
二眠りくらいした筆者(どこでも寝られる)が到着した場所は、大阪市にある、阪急梅田駅下のバスターミナル。
地図でいえばここ。
JR大阪駅、御堂筋線梅田駅は徒歩5分圏内です。
新大阪駅までは上記どちらかの電車に乗って10分くらいで到着です。
4.まとめ
4-1.よかった点・気になる点
よかった点・・・
- バスターミナル、バス車内共にWi-Fiがついている
- 車内にトイレがある
- コンセント付き
- 休憩が2回もある!
総合的にバスのサービスに満足でした。
正直乗車までは昼行便(車中泊を伴わない朝、昼、夕方に発着する便のこと)はトイレ、充電設備等はないと思っていましたが、いい意味で裏切られました。
車内の電光掲示も英語表示だったり、バスターミナルにWi-Fiがついていたりと、外国の方も安心して乗車できるんじゃないかな、とも思います。
気になる点・・・
本当に特にないのですが、強いて挙げさせていただくなら、もう少し座席がゆったりしていたらよかったな~なんて思います。
私はちょうどよかったですが、170センチ以上の方は狭いと感じるかも・・?
ただ座席を倒してリクライニングも出来るので、そこまで気にもならないかもしれないです。
4-2.感想、これから乗る人へ
5時間の乗車時間ですが、伊那バスターミナルから乗車まで、清潔さと快適性については二重丸だと思います。
バスが苦手な方でも、休憩もちゃんとあるのでそこまで苦にならないかと。
電車や新幹線で行くのと、バスで行くことでそこまで時間や値段が変わらないのなら、この伊那バスを利用されることを声を大にしてお勧めします!
伊那バスターミナルで販売されていた、いなごとさなぎの佃煮にカルチャーショックを受けつつ、バスなら楽~に行けるのでまた長野に来たいと思った筆者でした。
※本記事は、2021/02/18に公開されています。最新の情報とは異なる可能性があります。
※バス車両撮影時には、通行・運行の妨げにならないよう十分に配慮して撮影を行っています。