※運行終了※山梨~大阪の夜行バス「WILLER EXPRESS」に乗ってみた
公開日:2014/11/07
更新日:2021/02/17
こちらの便は運行が終了しております。
1.山梨~大阪の便について
2021年3月現在、この記事で紹介をしている「WILLER EXPRESS」の山梨~大阪間の便は運行を終了しています。
以前、大阪から山梨の区間で別のバスに乗った体験も書いていますので、ぜひ見てみてください。
また、「WILLER EXPRESS」についてもいくつか記事を書いていますので参考にしてください。
2.バス選びのポイント
今回のバスは、筆者と筆者の弟(20歳大阪在住の学生)の帰省が被ったため、二人で乗車するために選んだものです。「滞在時間を長くしたい」という共通の希望から、まずは夜行バスに絞りました。山梨~大阪の高速バスは全部で5便ありますが、夜行は冒頭で述べた「クリスタルライナー(山梨交通/近鉄バス)」と「WILLER EXPRESS」のみなので、まずはこの2便の料金やスケジュール、設備等を比べてみました。
※2014年10月6日(月)発の料金とスケジュールです。
こちらの内容で検討した結果、今回選んだのは、「WILLER EXPRESS」の4列シート。私はこのバスを以前の帰省時使ったことがあったので、その経験も踏まえて選んだポイントは「料金」と「シートタイプ」の2つです。
2-1.料金
「安いバスがいい」という弟のリクエストにより、平日出発だと圧倒的に安いため、「WILLER EXPRESS」が断然安いです。ただ、こちらは平日出発(月~木)の料金で、週末(金~日・祝)は4列も3列も値段が1,000円以上UPになるので、要注意。一方、「クリスタルライナー」は出発日に関わらず一律料金のため、週末に乗る場合はお得感を感じます。
2-2.シートタイプ
このバスは前方に3列独立シートがあり、後方に4列シートがあるコンビバス。もちろん3列の方が隣に人がいないので、快適そうには見えるのですが、実はシートの横幅自体は4列と同じです。しかも前方席なので、SAでの休憩ごとに、通路をたくさんの人が通って起こされるそう…というイメージがあります。
一方、4列シートは隣の人と隣接していますが、「WILLER EXPRESS」は大抵、同じグループの人と隣同士で座れます。そのため、偶数人数であれば隣席は身内なので、気を使わず窮屈に感じないだろうと判断。また、前後の間隔が広いため足元はゆったりしていて、男性でも窮屈でないと思い4列シートに決定。
2-3.不安な点
このような理由で「WILLER EXPRESS」を選びましたが、最大の不安はトイレが付いていないこと。もちろんトイレ休憩がありますが、途中でお腹が痛くなったら…と思うと不安で仕方ありません。ただ、弟のお値段重視には勝てませんでした。
3.予約から入金・発券まで
「WILLER EXPRESS」の予約は、主にインターネットと電話です。インターネットでは「WILLER EXPRESS」の直販サイト、楽天トラベル、高速バスドットコムで予約ができます。
直販サイトでは、時々ワンコインや、1km=1円などの破格セールをしているときがあり、いつも探してみますが、山梨~大阪間がセールしているのを残念ながら見たことがありません(運が悪いのか?販売していないのか?)通常料金ならどこで買っても同じなので、高速バスドットコムで予約。
決済はコンビニとクレジットカードを選べますが、コンビニが面倒なのでクレジットで決済を済ませました。なお、「WILLER EXPRESS」は出発日の10日前からキャンセル料が発生します。予定の変更が生じる可能性があるときは、キャンセル料が発生する日を確認しておきましょう。
予約が完了したら、登録のメールアドレス宛にメールが届きます。乗車券が無く、メールがチケット替わりになるため、特に出発日が先の場合は要保存。
4.実際に乗ってみました!
いよいよ乗車です。山梨県内で乗車できるのは、「WILLER EXPRESS」の場合甲府駅のみ。バス停は、南口の県会議事堂の前にあります。イメージは小作(ほうとう屋さん)がある通りを、県庁の入り口も行き過ぎて商店街に入ったところです。
【乗車地地図】
4-1.スケジュール
25:10
甲府駅の南口まで実家から徒歩20分。南口についてからは県庁を目指して歩き、3分程でバス停に到着。バス停は白地にピンクのロゴでスタイリッシュ!バス停から少し駅に戻るとローソンがあるので、食べ物と飲み物、乾燥対策のマスクなどを買い足せました。
結構ギリギリの到着だったため、バスは到着済み。やっぱりピンクの車体が分かり易い。
東京が始発で、山梨を経由して関西へ向かう便のため、車内には他のお客さんが既に乗車済。
ただ今回乗車した日の前日が、富士急ハイランドで人気アーティストのライブがあったため、この日は甲府から乗車する人の方が多くいました。乗車率は8割ほど。
シートは前方が3独立の青いシート、後方が4列のピンクのシートです。私たちは4列シートの最前列で、3列独立シートの1つ後ろの席でした。前列の席が1つ少ないため、足元は超広々!ちなみに最前列でなくても足元は十分な広さでした(前回の体験談)
シートの上に付いているフードは、被ることで寝顔を隠せる「カノピー」。アイマスク代わりにもなります。弟は「自分の空間ができる!」と気に入ってました。
前から見た様子(出典Dream News)
アメニティとしてブランケットの貸し出しがあり、各席に置いてあります。トイレ付ではないため、2~3時間に一度トイレ休憩があります。
25:20
出発
25:40頃
最初のトイレ休憩は、出発からわずか20分後に双葉SAで。恐らく東京から乗っている人たちのための休憩だと思います。双葉のSAは普段使うことが無いため、私たち姉弟も降りてみました。
発車時刻は、バスの入口にあるボードに書かれていました。今回の停車時間は20分ほど。
26:00頃
双葉SA出発後に消灯
4:00頃
恵那峡SAで2度目の休憩。睡眠を妨げないよう小さな声でアナウンスがかかり、車内灯は足元が見える程度の微灯に。
写真だけ撮って車内に戻って再度就寝。
6:18
草津SAで3度目の休憩。すでに明るくなっていました。お店が開いていたのでコーヒーでも飲もうかと思ったが、もう少し寝たかったので、トイレだけ利用してバスの車内へ。停車時間は30分ほどだったと記憶。
8:35
草津SAでの休憩後、京都と桃山台(寝ていたため停車したか分からず)でお客さんを降ろして、ほぼ定刻通りに梅田に到着!梅田は梅田スカイビルでの下車で、JRからも阪急からも少し歩く距離です。
【下車地地図】
5.「WILLER EXPRESS」の感想
今回初めて「WILLER EXPRESS」乗ってみた感想を、まとめてみました。
5-1.よかったところ
■乗り心地が良かった
カノピーのおかげで自分の空間ができ、乗り心地がよかった。足元も十分広かった。
■SAのチョイスが良かった
広くてきれいなSAエリアに停まったため、早朝から買い物もできてよかった。
■安かった
東京⇒大阪に乗った時に比べると、少し高いが、山梨発の便では安いので助かった。
5-2.よくなかったところ
■トイレがない
休憩が2時間おきにあったので問題はありませんでしたが、あれば便利で安心です。
■下車地(梅田スカイビル)から駅まで歩くのが大変だった
到着時間が通勤ラッシュとかぶり、スカイビルからJR大阪駅へ向かう途中にある地下通路(?)が混雑していて通るのが大変だった。
■出発時間が遅い
出発の時間が遅すぎて、乗車地までの道中人がいないのが寂しかった。
※本記事は、2021/02/17に公開されています。最新の情報とは異なる可能性があります。
※バス車両撮影時には、通行・運行の妨げにならないよう十分に配慮して撮影を行っています。