冬の『ひがし北海道エクスプレスバス8号』に乗ってみました!
公開日:2023/02/18
更新日:2023/02/18
冬の北海道 道東。大自然に生息する動植物や流氷。大自然に触れ合う旅。そんな旅をエキスパートする期間限定で運行される『ひがし北海道エクスプレスバス』に乗車してきました。今回は、3泊4日で道東めぐり旅でしたが、宿泊は、移動先で確保していたので、JR冬の湿原号に乗車、標茶駅到着後、エクスプレスバス8号を利用して、ウトロにある宿泊施設へ移動しました。移動途中で硫黄山やオシンコシンの滝といった観光名所を巡ることができて、道東を満喫することができました。
1.『ひがし北海道エクスプレスバス』とは
2023年1月28日~3月5日の期間限定で発売
≪運行便≫
- 【1号】紋別→網走→ウトロ
- 【2号】ウトロ→網走・摩周→阿寒
- 【3号】阿寒→摩周・網走→紋別
- 【4号】釧路→阿寒→美幌→網走→ウトロ
- 【5号】ウトロ→野付→阿寒→釧路
- 【6号】北見・網走→摩周→阿寒→北見・網走
- 【7号(SL冬の湿原号接続便)】ウトロ→標茶
- 【8号(SL冬の湿原号接続便)】標茶→ウトロ
こちらの8便で運行しています。冬の道東を満喫するために観光を交えて運行計画されています。道東ビギナーの私のような観光客にはありがたく、こちらに乗っていると主要な観光地を移動途中で味わうことができます。
ご注意!
『ひがし北海道エクスプレスバス』は片道運行のものが中心です。4号のみ、乗車場所に戻ってくる往復運行です。その他の便は、目的地停まりの往路のみの運行です。
乗車場所に行って、帰ってくるの運行ではございません。7号・8号は、JR冬の湿原号の運行日に準じての運行となります。
乗車場所、降車場所も決まっています。途中乗車や降車はできません。
観光場所や滞在時間も決まっています。
エクスプレスバスは、予約制の乗り合いバスなので、予約人数によって、タクシー、ジャンボタクシー、マイクロバス、バスといった車輌になるようです。
当日、現地に行ってみないと何に乗るかは分かりません。
フロント部分には、便名が表示されているので、それを確認して、乗務員に代表者の名前を言いましょう。名簿を確認してくれます。
もし、集合時間を過ぎて、乗務員に会えなかったら、登録された電話番号に乗務員より連絡が入ります。
ここでも話せ無かった場合は、5分程お待ちして出発します。
エクスプレスバスは、乗り合いバスです。貸切バスではございません。慣れない雪道は歩きずらいもの。時間に間に合うように早めの行動を心がけましょう!
≪料金≫
【8号(SL冬の湿原号接続便)】標茶→ウトロ利用:4,200円
「ひがい北海道ネットワークバス 乗り放題パス」の利用もできます。
2.いざ乗車!
今回の乗車は「エクスプレスバス8号」。
JR冬の湿原号、釧路駅11:05に出発する便に乗車して、標茶駅12:35到着しました。
SL車内からは、特別天然記念物の丹頂鶴や蝦夷鹿といった野生動物に遭遇することができました。
標茶駅で降車して、ウトロに向かうため、「エクスプレスバス8号」を利用することにしました。
「エクスプレスバス8号」は、標茶駅13:45出発で途中、硫黄山、オシンコシンの滝を下車観光をして、ウトロの宿泊施設へと向かいます。
乗車時間は、約3時間15分です。
SLを降車して、1時間少々空き時間があったので、駅周辺で昼食をとることにしました。
駅前には、「しべちゃバスターミナル」があり、こちらでは、無料で荷物を預ってくれます。
荷物預かり利用時間は、12:35~15:00まででした。代表者の名前を書いて、グループで纏めて預けましょう。
貴重品や壊れものは必ず、手元で保管しましょう。預け荷物への保証はございません。
大きな荷物を預けて身軽になったところで、駅の近くにあるお蕎麦屋さんへ。
幌加内産のそば粉を使った温かいお蕎麦を堪能しました。
お店を出て、乗車場所に向かったものの慣れない雪道。足元を取られてしまうので、想像以上に移動時間がかかりました。
標茶駅を出た前ロータリーにバス(当日の予約状況で車種は異なります)が待っていました。
バスのフロント部分や側面に「エクスプレスバス8号」と表記されているので、こちらを確認して、
乗務員さんに声をかけましょう。代表者の名前を言うと人数確認をしてチェックが完了です。
もしも、5分ぐらい待って、お客様と出会えなかった場合は、電話番号の登録があったら、乗務員さんから登録の電話番号にかけて、乗車意思の確認を行っているそうです。
電話番号の登録が無かった場合には、お話しすることができないので、出発しますと言ってました。連絡の取れる電話番号を間違えずに登録することが肝心ですね。
大きな荷物がある場合は、事前に予約センターに連絡しておくと、荷物の載せ入れを加味した車種での運行となります。
当日、行ってみて乗せれないといったことがないように、車種が決定する乗車7日前までには連絡をしておきましょう。
貴重品は、手元に置いて、トランクへの荷物の預け入れをしましょう。
荷物の破損・盗難などについては、保証対象外です。
荷物の積み込みは、基本は自分で行うのですが、今回は、乗務員さんも手伝ってくれました。
今回は、女性4名での利用でした。途中の乗車場所で1名乗車予定で、合計5名乗車でした。マイクロバスでの運行となりました。
マイクロバスは、定員8名(乗務員を除く)で、2名シートが3列、1名シートが2列です。
こちらのバスは、完全予約制の乗り合いバスです。
座席は決まっていませんが、満席になることもありますので、そういった場合には、お隣には他の予約の方が利用されることもあります。
今回の運行は、女満別ハイヤーのベテラン乗務員さん。軽快トークを交えて、運行途中で名所があれば、分かりやすく解説いただきました。
雪道と感じさせない走行で、約3時間15分を安心して乗車することができました。
3.いざ出発!
座席に座って、シートベルトを締めれば、さあ出発。
標茶駅を出ると、釧路川を越えて、雪道を進みます。
次の乗降車場所、摩周駅では、乗車や降車の予約がなかったようです。すでに乗車している私達に、立ち寄りの意思を確認して、立ち寄り希望でない場合は、立ち寄らずに通過しました。
予約していても予定の乗車場所でないところからの乗車を希望する場合は、事前に変更の手続きを必ず行っておきましょう。予約のないところでは、待っていたが乗れなかったといったことになります。
エクスプレスバスは完全予約制の乗り合いバスです。
摩周駅を通過すると硫黄山へ向かいます。
次第に雪深くなり、辺り一面は真っ白な雪景色となります。静かな時間が流れて、ゆったりとした気持ちになります。
4.「硫黄山」に到着
標茶駅を出て、約1時間弱、14:35に硫黄山に到着します。こちらでは、下車観光が約20分予定されています。
バスから降車する際に乗務員さんから出発時間を案内されますので、時間までにバスに戻りましょう。
アイヌ語でアトサヌプリ(裸の山)と呼ばれる「硫黄山」は、川湯温泉の南側に位置する標高512mの活火山です。
茶色の山肌には無数の噴気孔があり、硫黄分を含んだ白煙が立ち上る様子は迫力満点です。一帯には硫黄の匂いが立ち込めていて、噴気孔のすぐ近くまで行くことができるので、火山ガスが噴き出している様子を間近で感じられます。
硫黄山は、下車観光のみとなるので、こちらでの乗降車はできません。
お土産物店があるので停車中にお土産を購入したり、トイレをすませることができます。
14:55 バスに戻って、全員乗車したことを確認するとバスは、出発。
5.「オシンコシンの滝」
硫黄山を出て、川湯温泉の各ホテルから乗車される方をピックアップ。
バスは、ウトロに向けて出発します。
川湯温泉からは、ロビーで待っていると大きなウインドからバスが到着したのが分かるようになっていました。乗務員さんがバスから降りて、ご乗車のお客様に声掛けをされていました。
30分ほど走ったところで、「道の駅 パパスランドさっつる」で10分間ほどのトイレ休憩となりました。
こちらの道の駅は、知床と阿寒の両国立公園の中間に位置し、施設の正面には日本百名山の斜里岳、周辺には摩周湖、神の子池、さくらの滝などの観光スポットがいっぱいあるようです。
今回は、トイレ休憩での立ち寄りでしたので、長く滞在はしなかったものの、日本初のジャガイモを原料とした焼酎など、地場のお土産を購入するができました。
「道の駅 パパスランドさっつる」を出て、約1時間弱、16:30「オシンコシンの滝」に到着です。
この辺りに到着するころには、気温は-10°以下。手が痛く感じる寒さです。こちらでは、下車観光15分予定されています。
滝の近くまで行くことができますが、かなり雪深くなっていて、滑りやすくなっているので、気を付けましょう。スノーブーツを履いている方が安心ですが、それでも降りる時は気を付けてください。
こちらにもトイレの設置があるので、停車中に利用できます。
ここを出ると15分ほどで、最終降車場所、ウトロの各ホテルへと到着していきます。
エクスプレスバス8号では、ウトロの各ホテルでは、降車のみとなります。
6.まとめ
標茶駅を出発して、約3時間15分。お昼に出発して、ホテルに到着するころには、すっかり日も落ちていました。
北海道の移動は、バスの利便性がとても高く、また利用される方も多いです。移動手段として利用する路線バスとは異なり、エクスプレスバスは、下車観光を織り込んだ、期間限定、完全予約制の乗り合いバスといったバスの新しいカテゴリを生みだしています。
期間限定で販売されるからこそ、その時期(とき)の一番の見どころを堪能できるスケジュールで運行されています。
今回の旅では、釧路駅からJR冬の湿原号といったSLに乗って標茶駅に移動、その後、翌日にウトロで流氷ウォークを体験するためにウトロ泊となったため、標茶→ウトロの移動手段を探したところ、
エクスプレスバスに出会うことができました。ただの移動手段としての利用ではなく、途中で観光もできて、道東を満喫できる移動となりました。
こんな移動を織り込んだ旅の計画を立ててみるのもいいのではないでしょうか。
※本記事は、2023/02/18に公開されています。最新の情報とは異なる可能性があります。
※バス車両撮影時には、通行・運行の妨げにならないよう十分に配慮して撮影を行っています。